(写真左より/NJCネットコミュニケーションズ株式会社 オペレーション部 宍戸 秀二氏、部長 長谷川 敦氏、マネージャ 三谷 裕介氏、梅田 敬氏)
法人向けIPサービス事業を提供する企業、NJCネットコミュニケーションズ株式会社(以下、NJCネットコミュニケーションズ)。同社では、「Ezharnes Powered by AWS(以降、Ezharness)」を活用して様々なサービス提供基盤をAWSへ移行し、サービス品質向上、業務効率化を実現いたしました。
オペレーション部 部長 長谷川 敦氏
NJCネットコミュニケーションズは、社名が示す通り、「ネットワークを使ったコミュニケーションで業務を改革しよう」という目的で設立された会社です。1997年に「NJCネットワークエンジニアリング」として創業後、2004年6月に「NJCネットコミュニケーションズ」に社名変更をして、20周年の節目となります。
クラウドサービス事業では、グループウェア「recipe.office」、e-learningサービス「recipe.learning」をはじめとしたサービスを主軸に提供しております。昨今、特に引き合いを頂いているのは座席抽選システム「らくーざ」で、座席と人の関係をコミュニケーションに繋げるサービスとして1万ライセンス以上の導入実績があります。
ネットワーク、運用監視事業では通信回線の販売、導入コンサルだけでなく、導入後のシステム全体の運用監視業務をおこなっております。
また、身近なトピックスとしては、2024年4月にオペレーション部とテクニカル部を統合し、監視センターやヘルプデスクにエンジニアをジョインすることで、障害やお問い合わせに迅速に対応できる体制を用意し、お客様に安心してご利用いただけるサービス運用を実現しております。
当社では、各サービスを提供する「本番環境」と事前調査や障害対応のための「評価検証環境」で2つの環境を契約しております。本番環境では約30台のインスタンスが常時稼働し、ピーク時には100台の稼働となります。評価検証環境ではいつでも本番環境を再現できるようなバックアップを保管し、必要に応じて稼働させる運用をおこなっております。
以前は、自社のデータセンターに仮想基盤を構築してクラウドサービスの運用をおこなっておりました。当時はメンテナンス作業・障害対応があるたびにエンジニアがデータセンターに行く必要があり、時にはお客様に提供しているサービスの復旧に時間をかけてしまうことがありました。そのため、サービス品質を向上し、より良いサービスを提供できるようクラウドへの全面移行を決めました。
一番の理由はサポート体制です。自社でAWSと契約を行う場合と比較して、「AWS Enterprise Support」という上位サポートの恩恵を得られ、活用ノウハウのある日本事務器からの情報提供も受けられる点がポイントでした。以前の環境ではメーカーのサポートデスクやオープンソースのコミュニティを活用するなど、障害に対して複数の情報を収集して整合する必要があり苦労していたのですが、ちょっとした疑問でも1つの窓口に問い合わせるだけで情報収集できるようになりました。加えて、質の良い回答を得られるようになったため、エンジニアが短時間で対応でき大変助かっております。AWSとの打ち合わせの場を用意していただけることもエンジニアの成長に繋がっております。
オペレーション部 マネージャ 三谷 裕介氏
オペレーション部 宍戸 秀二氏
期待していた効果として、ハードウェアの故障による障害対応の削減がありました。クラウドに移行してからはハードウェアの故障はすべてAWS側で対応してくれて、再起動が必要な場合でも猶予期間があるため、サービス提供に影響を与えずに対応ができます。また、評価検証環境がすぐに作れることに対しても効果を感じています。例えば、本番環境へのバージョンアップ作業前や障害対策などの際に、バックアップデータを元に簡単に評価環境が作れますので迅速な対応が可能となりました。
すべての作業をコンソールから実行できる点も非常に助かっており、オフィスやテレワーク環境からのメンテナンス作業も可能となりエンジニアの負荷軽減に繋がっております。
期待以上の効果もありました。イメージバックアップが素早く実施できるため、サービスのメンテナンス時間を大きく削減できました。バックアップデータを活用しての追加サーバ作成もでき、展開や入れ替え作業も効率化されました。回線事業においても、AWS環境への接続の評価検証・問い合わせ対応に役立っております。
まずは、Amazon CloudwatchやAWS Backupなどの運用系サービスをより活用して、運用面の効率化や自動化、有事の際の検知率向上や自動復旧などの評価を進めております。さらには、API連携によるサービス拡張を目指して、クラウドネイティブな仕組みを活用したモダナイズに取り組んでおります。これらがお客様に提供するサービスの品質向上、利便性向上に繋がると考えております。
将来的には「AWS Marketplace」へのサービス出品も検討しております。
オペレーション部 梅田 敬氏
日本事務器がクラウド利用で培ったナレッジを頼りに、どんなに小さな疑問でも気軽に相談しております。
今後も日本事務器やそのお客様のクラウド活用などの情報提供をこれまで以上に期待すると共に、当社での経験も共有し、双方のサービス強化に取り組んでいきたいです。
お互いに協力し合いながら共に成長していけるパートナーと考えております。
NJCネットコミュニケーションズ株式会社
■ 本社所在地:東京都渋谷区本町3丁目12番1号
■ 代表者 :代表取締役社長 田中 洋二
■ 設立 :1997年5月8日
■ 資本金 :1億円
■ 事業内容 :クラウドサービス全般の販売、運用。ネットワーク回線、データセンターの販売、運用、監視。
※ 取材日時 2024年5月
※ 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。(数字の一部は概数、およその数で記述しています)
※AWS、Amazon、Amazon Web Servicesは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
更新日:2024年05月20日