今回は、「AWS re:Invent 2017」でも多く取り上げられた「Amazon Alexa」をご紹介します。
参加した「AWS re:Invent 2017」の紹介と様子は前回のブログへ
スマートスピーカー「Amazon Echo」を支えるクラウド技術で「AIアシスタント」とも表現されます。スマートスピーカーの分野は「Google Home」「Clova WAVE(LINE)」などあり、各社しのぎを削ってます。
「Amazon Echo」も2017年11月に日本語対応、日本での販売を開始し、盛り上がってきております。一般利用者向けでは、検索やスケジュール管理などの基盤を持つGoogle、コミュニケーションツールを持つLINEがそれぞれの特徴を活かしたサービスを提供しておりますが、「Amazon Echo」はECサイトとの連携と少し弱い。しかし、最大の魅力は「Skill(スキル)」と呼ばれる拡張機能による業務連携です。
※写真はBigEcho(大きなAmazon Echoの形をしたスペース内でAlexaとの会話を試せる)コーナー
スマートフォンを利用する際の「アプリ」にあたるのが、「Skill」です。
一般利用者向けにも、日本語のSkillが300以上公開されております。
特定の分野のニュースを読み上げたり、ラジオを再生したり、料理レシピを読み上げたり、今日のスケジュールを読み上げたり、etc…
・「Alexa、今日の天気は?」
・「Alexa、今日のニュースは?」
・「Alexa、J-popを再生して」
・「Alexa、タクシーを呼んで」
・「Alexa、リビングの電気をつけて」
(冒頭の「Alexa」は会話のきっかけとなる呼びかけ単語)
・企業内で利用している「Amazon Echo(スマートスピーカー本体)」を統合管理したい。
・企業内だけで利用する非公開の「Skill」を利用したい。
・企業で利用しているコミュニケーションツールと連携したい。
このような要望に答えるのが、「Alexa for Business」です。
企業独自の使い方を、より簡単に、よりセキュアに利用できる仕組みです。
例えば、こんな事が簡単に実現できるようになるのではと思っております。
・「Alexa、10時から開いている会議室を予約して」→会議室予約
・「Alexa、中村さんとのweb会議を開始して」→web会議のセッティングと相手への通知
・「Alexa、この会議室、何時から空いてる?」→会議室の空き状況回答→予約
・「Alexa、A4用紙を一箱注文して」→自動発注
・「Alexa、○○プロジェクトの全体進捗を教えて」→全体進捗回答と詳細情報へのリンクを自動メール
・「Alexa、○○店舗の今月の売上は?」→売上の回答と毎月売上履歴へのリンクを自動メール
・「Alexa、○○の在庫数は?」→チャット回答
・「Alexa、○○さんは今どこにいる?」→場所、予定の回答→
< アメリカではすでに一般向けに発売されている画面付きスマートスピーカー「Echo Show」が発売されております。
イベントでラッキーにも入手することができました。
画面がついていると、「音声での回答の聴き逃しへのフォロー」や、「音声で概要を説明して、画面に詳細情報」「画面に資料や動画を呼び出す」などの新たな使い方ができそうです。
次回はイベントに同行した技術者へのインタビューをお届けする予定です。
更新日:2018年01月26日