神楽酒造株式会社 〜基幹システムのクラウド移行によりBCPを強化。ユーザビリティや保守性も向上〜

初めてのクラウドは、構築から運用までを任せられる日本事務器の支援で安心して利用できました
(写真右より/神楽酒造株式会社 代表取締役社長 佐藤 基永氏、総務部 次長 佐藤 弘一氏)

神楽酒造株式会社ロゴマーク

宮崎県高千穂町において、焼酎などの製造・販売を手掛ける酒造メーカー、神楽酒造株式会社(以下、神楽酒造)。同社では、「Ezharness Hosting Plus Powered by AWS」を活用して基幹システムのクラウド移行を実現。業務の効率化と事業継続性の向上を図りました。

 焼酎を中心とした酒類を生産する老舗酒造メーカー神楽酒造

 40年来使い続けてきた基幹システムをクラウド移行

 運用性とBCP対策を念頭にクラウドを選択

 ユーザビリティや保守性が向上し、業務の効率性や継続性も向上

 さらなるAWSの活用を検討

 日本事務器は安心できる頼りになる存在

 

焼酎を中心とした酒類を生産する老舗酒造メーカー神楽酒造

神楽酒造についてご紹介ください。

代表取締役社長 佐藤 基永氏

神楽酒造は、九州脊梁山地のほぼ中央に位置する「神話のふる里」と呼ばれる宮崎県高千穂町において、1954年(昭和29年)に創業され、今年で70年を迎える酒造メーカーです。「優れた焼酎をお客様にお届けする事」を社是として、主に本格焼酎を製造・販売していますが、リキュールやスピリッツなども提供しています。

当社では、芋は南九州産を、麦は九州産を中心に、さらには醸造に最適な清らかな水など、原材料にこだわると共に、焼酎メーカーの中でも先駆けて、食品の安全を確保するための衛生管理手法であるHACCP(ハサップ)認証を取得するなど、正確な衛生管理と温度管理のもと、温暖な気候や燦々と降り注ぐ太陽など豊かな環境で育まれた当社の焼酎は、皆さまより賞賛を受け、親しまれています。

さらには、焼酎を作り続けるだけでなく、時代のニーズを意識した新商品の開発にも積極的に取り組むと共に、お酒の美味しい飲み方や新しい楽しみ方の提案などにも力を入れています。妥協を許さない真摯な姿勢を貫き、「安心と信頼」の「美味しい」は当たり前として、さらにその上を行く、感動するような物作りを心がけ、酒造りに取り組んでいます。

神楽酒造が経営する「トンネルの駅」に並ぶ焼酎の貯蔵樽神楽酒造が経営する「トンネルの駅」に並ぶ焼酎の貯蔵樽

40年来使い続けてきた基幹システムをクラウド移行

Ezharness Hosting Plusの利用状況を教えてください。

当社では、40年来、オフコンで構築した販売管理システムを基幹システムとして利用してきましたが、システムの老朽化もあり、Ezharness Hosting Plusを利用して基幹システムを刷新しました。

具体的には、新たにAWS(Amazon Web Services)上にサーバ実行環境を構築すると共に、基幹システムとなるパッケージソフトの選定、導入、カスタマイズをしてもらいました。また、システムのバックアップや監視といった運用も、トータルで日本事務器にお願いしています。

新しい基幹システムの使い勝手はいかがでしょうか。

システムは大きなトラブルもなく、順調に稼働しています。日本事務器は、当社の業務を深く理解すると共に、担当者の要望を丁寧にヒアリングした上で、システムをカスタマイズしてもらえたので、機能や使い勝手に関しても満足しています。

総務部 次長 佐藤 弘一氏

運用性とBCP対策を念頭にクラウドを選択

基幹システムをクラウド環境へ移行した経緯を教えてください。

基幹システムを刷新するに当たり、当初は、サーバ環境を社内に設置するのではなく、データセンターにおいてサーバを運用する体制を考えていました。運用負荷の軽減やセキュリティ対策はもちろんですが、近年、台風や地震など自然災害なども頻発しており、BCP対策も考慮した上で、自社内にサーバを設置するよりも、安全で堅牢なデータセンターでサーバを運用したいと考えたからです。

そのような折、Ezharness Hosting Plusによるクラウドでのシステムの構築・運用を日本事務器より提案していただきました。データセンターでの運用には、サーバ機器を購入し、数年後にハードウェアの更新も必要となりますが、AWSであればサーバ機器の購入・更新が不要で、機器の更新に関する手間やコストも削減できること。さらには、導入から構築、運用までトータルで任せることができることから、日本事務器からの提案を採用しました。

クラウドでシステムを構築・運用することに対して、不安や懸念などはありましたか。

当社では、AWSはもちろんクラウドでシステムを構築・運用するのも初めてのことでしたので、社外でデータを保管することに対して不安もありましたが、バックアップや監視環境も整っており、システムも冗長化されていることから、むしろ安全性や信頼性は高いと判断しました。

また、国内外を含め多くの企業がAWSでシステムを構築・運用しており、Ezharness Hosting Plusは導入実績が豊富で 、日本事務器が窓口となりワンストップでサポートを受けられることから、安心して利用できると考えました。

ユーザビリティや保守性が向上し、業務の効率性や継続性も向上

基幹システムを刷新した導入効果について教えてください。

システムの操作に関して便利になったところとしては、これまでは専用の端末からしか基幹システムを操作できなかったのですが、新しいシステムとなり、各担当者が自席のPCから利用できるようになりました。また、旧システムではデータのバックアップ中にシステムにアクセスできなかったのですが、そのような利用停止時間もなくなり、業務の効率化やスピードアップにもつながっています。

また、基幹システムがストップしてしまうと、発注や運送の手配などができなくなり、商品が出荷できなくなってしまいます。そのため、自然災害などもありますが、ちょっとした停電などが発生した場合などにも、昼夜を問わず、サーバの様子を確認しに行かなければならないこともありました。

AWSでの運用となり、システムの稼働状況は常に監視されており、システムに問題があれば、すぐに連絡が来るので、以前のような不安や管理の負担からも解放されました。さらに、地域的な災害などによりシステムが止まってしまう確率は低く、バックアップ環境も整っていることから、事業の継続性も高まったと捉えています。

さらに、サーバを社内に設置しているときは、エアコンの効いた場所で管理しなければならず、機器の発する音や熱が気になることもありましたが、そのようなことも含め、サーバの機器の管理に関する作業負荷やストレスからも解放されました。

システムの保守に関しても、以前は福岡市(福岡県)から保守担当者の方に出向いて作業をしてらっていましたが、クラウドでは保守担当者の方に出向いてもらわなくてもリモートで、よりスムーズかつスピーディに対応してもらえるようになりました。

コスト面ではいかがでしょうか。

導入検討時、コスト的には月額サービス料だけでみれば高くなると思いましたが、担当者の負担や人件費、電気料や空調代などの間接コストと災害リスクを鑑みるとほとんど変わらずに利用できると判断し、導入を決定しました。

さらなるAWSの活用を検討

今後の展開予定などがあれば教えてください。

基幹システムの運用は順調なので、さらに勤怠システムとか、営業担当者と製造現場をつないで需要を予測管理するシステムなどをAWS上に構築をしたいと考えており、日本事務器に相談をしているところです。

日本事務器は安心できる頼りになる存在

日本事務器の対応に対する評価や期待があれば教えてください。

お付き合いが長いこと、当社の業務を理解していただいているというのもありますが、日本事務器には、信頼と安心感があります。営業の方も、保守担当の方も、丁寧かつ親切で気軽に相談でき、レスポンスが早く、かつ迅速に適切な回答やアドバイスがもらえるので、とても頼りにしています。これからも引き続き、当社のサポートをお願いできればと思います。


神楽酒造株式会社
■ 本社所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸144-1
■ 代表者  :代表取締役社長 佐藤 基永
■ 設立   :1954年11月11日
■ 資本金  :6,000万円
■ 事業内容 :酒類製造・販売

※ 取材日時 2024年3月
※ 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。(数字の一部は概数、およその数で記述しています)
※AWS、Amazon、Amazon Web Servicesは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。


更新日:2024年04月23日

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